2011年9月17日土曜日

センス・オブ・ワンダーナイト2011


TGS2011のセンス・オブ・ワンダーナイトのログです。

ゲーム画像はこっちで参照して下さい。

1.暗暗迷路(くらくらめいろ)

iphoneを使った画面表示なしの迷路ゲーム、シンプルすぎて類似例が思い浮かんでしまった。
「応用例」として、レースゲームや鬼ごっこの音声だけ作ったものがデモされた。
迷路ゲームだとありがちだけど、こっちは面白そう。特に鬼ごっこ(来るなーわーとか叫んでいる)。

2.Taplib

経路探索ブロックパズル、見た目すげえむずそう。
コンセプトは「経路探索」と「自律演奏」の二つ。

経路探索の方は、要はタップされた位置から対角線上にあるブロックが消える。
また、対角線に囲まれたブロックは復活するというもの。
割とオーソドックスなパズルっぽくて、やってみれば直感的なのかもしれない。

自律演奏については、おそらくRezに代表される「プレイヤーの入力を演奏に利用するゲーム」と
全然変わらないように見える。新味がなくて、セガなんだからもうちょっと
蓄積したノウハウがあってもいいんではないのかと思ってしまった。


3.reflow

ドイツのインディースタジオの作品、ARパズルゲーム。
カメラ画像を二値化して障害物として扱い、水流を出口へ導く。
すなめ地獄とかを連想させるような画面。

紙を写して線を書いてステージを自由に作るデモ。全部これでいいじゃん的なことを思ってしまった。
また、最後はそれ用にデザインしたTシャツを写してステージをクリアしていた。
そのTシャツがデザイン的に面白かった。

このゲームが「ソーシャルゲーム」の人たちに非常に受けが良かった。
「一緒にプレイできること」が大事だから、と言うことらしいが、
単に分かりやすかったからなんじゃ…と思ってしまった。(一緒に出来るゲームは他にもある)


4.Solstice

綺麗な画面の中を浮遊するゲーム。
プレゼンは大半がポエムで、世界観の説明をしていた。
ゲーム内容についての説明があまりなかったが、
キネクト操作で羽ばたく雰囲気ゲー。また、プレイヤーの操作が演奏になる。
探索がテーマらしいが、自律演奏機能ありのフライトシムのようだ。


5.リードミーズ

キネクト用アクションパズル、小人を体を使ってゴールに導くレミングス風ゲーム。
小人の挙動が可愛い。
プレイヤーは棒人間になって世界に干渉できる。
2プレイヤーで協力もでき、大小のアバターになって分担したり、
各プレイヤーの手足を交換するモードがある。

ゲームとして一番よく練られているのはこれだと思った。
細部の遊んでる感覚も含めて、発表作の中ではこれが一番好き。
コナミよりLive Arcadeで配信中。


6.Q.U.B.E.


ブロックを遠隔操作してポータル的な課題をクリアしていくゲーム。
例えば、赤いブロックは遠くから押したり引いたりの操作ができる。
青いブロックは上に載ったものをバウンドさせる。

雰囲気はまんまポータルで、
システムは、ポータルのないポータルみたいな感じ。
(人に説明したら、なんだそりゃと言われたが)
これも見た目に反して、かなりオーソドックスな印象を受ける3Dパズル。

後半面では、ステージエディット的な要素が入ってきて、
プレイヤー自身がステージを変えていって課題を解いていく。
playismより配信予定。



7.Inside a Star-filled Sky

無限がテーマのゲーム。
音楽、ステージは自動生成。
ゲームシステムは全方位STGだが、
自分自身や敵がステージになっていて、ズームインして入っていける。
その中にも敵がいて無限ループになっている。

これも探索ゲーのようで、ステージ遷移のツリーはネット上で共有しているらしい。
探索状況はお互いにわかるとのこと。
凄く観念的な印象のあるゲームだけど、実際のゲームシステム(全方位STG)と
無限というコンセプトが合っていない印象を受けた。
これ、正直STGである必要無いんじゃないだろうか。

playismから配信中。


8.Eufloria PSN

昔Dysonというゲームとして公開されていたもの。
名前が変わったらしい。
要素が増えたぐらいで、あと哲学的なコンセプトの説明があったけど
Dysonと根本的に変わってる部分はなさそうだった。

根がシンプルなだけ、Dysonの方がよさそうな気がするんだけどな…



9.僕は森世界の神になる

殺すだけの箱庭ゲー。
生物が勝手に種から生長していく。クリックすると殺せる。
生物を殺すと養分が出る、その養分で違う生物が発生することがある。
他にも、雑草を除去するように周りの生物を殺すと発芽しやすくなったりする。
生態系全体を発展させて、後で出てくるワルプルギス的な敵に備えるゲーム。

シミュレーションゲームで、味方を殺す方が有利になるシーンがあるなと気付き、
味方を殺していくことで全体として成長していくようなゲームを作ろうと思ったとのこと。
色々小ネタは織り交ぜてあったけど、コンセプトが挑戦的で、これも好きだなー。

playismから配信中。




10.Incredipede

全てを売り払って旅行しながらゲーム開発生活をしている人。

生命作成ツール、骨と筋肉を組み合わせて生物を作り、ゴールを目指すゲーム。
泳ぐ動物、カニみたいな動物、蛇みたいな動物などいろいろ作れる。
溶岩を渡るためにデザインした動物など。
ゲームそのものよりも、デザインされた動物の挙動がよく出来すぎてて、
それで盛り上がっていた。



感想

playismの人が沢山来ていたけど、ほとんどのゲームがplayismやlive arcadeで
配信しているのがトレンドになっているようだった。

playismみたいな、パブリッシャーが今後シーンを引っ張っていくのかなという予感がした。
一方で、フリーゲームシーンの人が見当たらなかったので、ちょっと寂しいな-という感じがあった。
分断されているのかもしれないけれど。もうちょっと盛り上がるといいね。